現在マイナンバーが利用予定されている分野に留まらず、政府は今後更に利用範囲は拡大していくことを検討しています。
利用範囲の拡大の検討を聞いて、マイナンバー制度に期待を寄せる人もいれば、マイナンバー制度を悪用した犯罪を懸念する人もいます。
恐らくどちらも正しいと思います。
今回は、そんなマイナンバー制度を悪用した犯罪について解説していきます。
マイナンバーが悪用された事例は?
日本国内でマイナンバー制度を悪用した犯罪は、現段階ではマイナンバーの番号を聞き出したり、マイナンバーを発行する詐欺などがありますが、マイナンバー自体を使用して犯罪を行った事例まだありません。
ですが、今後マイナンバーを悪用した犯罪で懸念されているのは、マイナンバーを使った成りすましです。
既に、日本に先駆けてマイナンバー制度を取り入れている複数の国では、マイナンバーを悪用した成りすましが大きな社会問題になっています。他国では、成りすましによる犯罪を防止するために、マイナンバーの利用範囲を限定する政策を予定している国もあります。
悪用されるとどのようなデメリットがあるの?
マイナンバーを悪用した犯罪で懸念されているのは、マイナンバーを使った成りすましです。
マイナンバーの利用範囲が拡大して便利になればなるほど、マイナンバーを使ってできることが増えていきます。
そうなると、何らかの方法で、誰かのマイナンバーを入手すれば、本人に成り代わり色々なことができます。
現段階で懸念されている犯罪は
・住民票を勝手に別の場所に移されて、何かの証明に使われてしまう
・知らない誰かと気がついたら婚約していた
・知らない間に自分の銀行口座からどこかの銀行口座に送金されていた
などの、本人に成りすました犯罪が行われる可能性があります。
現段階のマイナンバー制度の利用範囲では、そこまで大きな犯罪は起こり難いですが、今後利用範囲が拡大されることは、マイナンバーを悪用した成りすましによる犯罪が行われる可能性が上がっていくことになります。
対策方法はどうすればいい?
マイナンバー制度を悪用した犯罪に対抗するには、無闇に自分のマイナンバーを見せないことが大切です。マイナンバーが流出しなければ、悪用されることもありません。
他には、自分のマイナンバーを提出した先をきちんと管理しておくことも大切です。提出した先が分かっていれば、流出した時に特定も容易です。
また、マイナンバーを使った犯罪に関して感心を持つことも大切です。マイナンバーを使った犯罪に関して詳しければ詳しいほど、もし自分のマイナンバーが悪用された時に対策もすぐに取れます。自分も巻き込まれる可能性があることを知っていることは大切だと思います。